本文へスキップ
災害対策

猫の留守番中の火事対策|コンロと暖房、今日からできる5つの備え

猫の留守番中の火事対策|コンロと暖房、今日からできる5つの備え

この記事の目次

「留守番中に火事が起きたらどうしよう」——猫と暮らしていると、ふと頭をよぎる不安ですよね。

まず安心してほしいのは、愛猫は悪さをしているわけではないということ。高いところに登る、やわらかいものを押す、気になるものを噛む。どれも猫にとってはごく自然な行動です。

ただ、その自然な行動の先にコンロのスイッチや電源コードがあると、思わぬ事故につながることがあります。

結論から言うと、出かける前にやることは3つだけ。ガスの元栓を閉める、IHの主電源を切る、使っていない家電のプラグを抜く。この記事では、その理由と、冬の暖房を出す前のチェック、留守番をもっと安心にする工夫までまとめました。

目次

結論:出かける前の3つで、ほとんど防げる

むずかしい工事や高価な道具は要りません。玄関を出る前の30秒で終わることから始めましょう。

  1. ガスこんろは元栓を閉める。IHこんろ・電気こんろは主電源を切る
  2. 使っていない家電はプラグを抜く。延長コードのスイッチもオフに
  3. こんろや暖房の周りに、燃えるものと愛猫の気になるものを置かない

製品評価技術基盤機構(NITE)も、留守にするときは「元栓を閉める」「ロック機能を使う」「ケージに入れる」といった対策を重ねて行うことをすすめています。ひとつだけに頼らないのがコツ。

操作ボタンにロック機能(チャイルドロック)がついている機種なら、それも必ずオンに。普段から習慣にしておくと、出かける前に迷いません。

こんろの上に鍋・やかんを置いたままにしない

意外と見落とされがちなポイントです。

もしスイッチが入ってしまったとき、トッププレートに金属の鍋やボウルが載っていると、そのまま加熱されてしまいます。逆に言えば、上に何もなければ火種になりにくいということ。

洗った鍋をこんろの上で乾かす習慣がある方は、出かける前だけシンクに移してみてください。

猫の留守番中、どんな事故が起きている?

「本当にそんなことが起きるの?」と思いますよね。実際に報告されている事故を知っておくと、どこに手を打てばいいかが見えてきます。

こんろのスイッチを押してしまう

NITEによると、2013年度から2022年度までの10年間で、ペットが関係した事故は61件。そのうち54件が火災に至っています。

目立つのは、飼い主さんの外出中に犬や猫がこんろの操作ボタンやスイッチを押してしまったケース。IHこんろの平らな天板は、猫にとっては見晴らしのいい、ちょうどいい高さの台。乗ってしまうのも無理はありません。

家電におしっこをしてしまう

トイレが汚れていたとき、体調が気になるとき、猫はいつもと違う場所で用を足すことがあります。

その場所の近くに電気製品があると、内部に液体が入って発火することも。愛猫がトイレ以外で用を足した場所は覚えておいて、そこには家電を置かないようにしておきましょう。

電源コードをかじってしまう

子猫の時期に特に多い行動です。細長く動くものは、猫にとっては魅力的なおもちゃそのもの。

使わない家電はプラグを抜き、コードは配線カバーや家具の裏へ。かじり跡のあるコードは、そのまま使わず交換が安心です。

冬の暖房器具を出す前に見ておきたいこと

寒くなると、愛猫は一日中あたたかい場所を探して過ごします。だからこそ、暖房は火事とやけどの両方で気をつけたい時期。

しまっていた器具は、ほこりとコードを点検

1年ぶりに出した暖房器具は、まずコードを目で確認。折れ曲がったあと、かじり跡、被覆のひび割れがあれば使わないこと。

プラグの差し込み部分にほこりがたまっていると、そこから発火することもあります。乾いた布でさっと拭いてから差しましょう。

電気ストーブは「周りを空ける」が基本

猫がいちばん近づきたがるのが、電気ストーブの前です。

洗濯物や毛布が触れると燃え出すおそれがあるため、乾かしものは別の部屋へ。留守中はそもそも使わないのが安心です。どうしても寒さが心配なら、ストーブではなく室温を保つ方法(エアコンの設定、断熱、あたたかい寝床)に切り替えましょう。

ペットヒーター・こたつは低温やけどに注意

体温より少し高いくらいの温度でも、長い時間ふれ続けると低温やけどになることがあるとも言われています。

愛猫は気持ちよくなると、同じ姿勢で何時間も眠ってしまう子。だからこそ、次の2点を守ってあげてください。

  • 逃げ場をつくる:ヒーターの上と外、両方に寝られる場所を用意する
  • 直接ふれさせない:タオルやカバーを1枚はさむ

こたつは、中に熱がこもって体温が上がりすぎることもあります。出入り口を必ず開けておき、留守中はスイッチを切っておきましょう。

留守番を安心にする工夫

ここまでの対策に、もう一歩重ねておくと気持ちがぐっと楽になります。できるものから1つずつで大丈夫。

工夫 効き方 気をつけたい点
こんろのチャイルドロック スイッチが押されても作動しない 機種によって有無が違う。説明書で確認
こんろカバー・マット 登っても天板にふれにくい 燃えにくい素材のものを選ぶ
短時間の外出はケージ 危ない場所に近づけない 長時間はストレスに。普段から安心できる場所にしておく
ペットカメラ 外出先から様子がわかる 気づけても止められない。対策の代わりにはならない
住宅用火災警報器の点検 早期に気づける 電池切れに注意。年に一度は作動確認

長い留守番のときは、「この部屋だけは入れない」と決めてキッチンの扉を閉めるのも立派な対策。道具を買う前にできることから。

よくある質問

飼い主さんからよく聞かれることをまとめました。

Q. IHならガスより安全?

IHでも、天板に乗ってスイッチが入った事故は報告されています。火が見えないぶん気づきにくいので、むしろ主電源オフとロックをしっかり。

Q. 留守中は暖房を切ったほうがいい?

火の出る器具(電気ストーブ・ハロゲンヒーターなど)は切るのが安心です。室温を保ちたいときは、エアコンのように人がふれる部分が熱くならないものを選びましょう。

Q. コードをかじるのをやめさせる方法は?

叱るよりも、「かじれる物を用意する」ほうが早く落ち着きます。噛んでいいおもちゃや猫草を置き、コードは隠す。歯の生え変わりの時期は特にかじりたがるので、一時的なものと考えて見守ってあげてください。

まとめ

猫の留守番中の火事対策を見てきました。今日からできることは、この3つです。

  • 出かける前にガスの元栓・IHの主電源・使わない家電のプラグ
  • こんろの上に鍋やタオルを置いたままにしない
  • 暖房は、コードの点検と「逃げ場をつくる」までセットで

愛猫の行動は、どれも猫として自然なもの。だから責める必要はありません。環境のほうを少し変えてあげれば、それだけで安心して出かけられます。

▶ 関連記事:

⚠️ 免責事項
この記事の内容は一般的な情報提供を目的としています。掲載情報は執筆時点のものであり、個々の状況によって異なります。気になる症状がある場合は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。

この記事を書いた人

NECOVIA編集部

猫と暮らす人の「知りたい」に、やさしく、わかりやすく応えるために記事を届けています。公的機関などの信頼できる情報をもとに執筆しています。

NECOVIAについて

この記事が役に立ったら、猫好きさんにシェアしてね

ポスト LINE

Amazonのアソシエイトとして、NECOVIAは適格販売により収入を得ています。